学習002 著作権完全クリアで書影を表示する

読書感想文を投稿したいのです。その際、本の表紙画像を、著作権問題を完全にクリアした形でサイト上に表示したいのです。自分で撮影した表紙画像を許諾なく使ったところで、トラブルになる可能性がゼロに等しいことは分かった上での話です。

もちろん、出版社に連絡してしかるべき手続きを取るのが本来の形ですが、個人の趣味のサイトなので、そういう許可取りなしでやりたいのです。そして、AmazonアフィリエイトのAPIが一番手っ取り早いのは分かっているものの、収益を上げないという制約があるので、使えないのです。

最初に投稿したいと思っているのが、芥川賞を受賞した九段理江『東京都同情塔』の読書感想文。その書影を表示することを目標とします。

openBDのAPIで表示

書誌情報・書影を、だれでも自由に使える高速なAPIで提供するopenBDプロジェクトというものを発見。

openBD

こうしたしくみを使うためには、国際的な本の通し番号であるところのISBNコードが必要となります。『東京都同情塔』のISBNコードは、9784103555117だと確認。

このISBNコードを組み込んだら、apiが機能してくれるはず!

https://api.openbd.jp/v1/get?isbn=9784103555117&pretty

機能してくれました!ただし、

"cover": "",

肝心のカバー画像情報部分は、空です。

別の本だとどうなるのか?九段理江さんの最初に出版された単行本『Schoolgirl』で確認してみます。

https://api.openbd.jp/v1/get?isbn=9784163915081&pretty

やはり、ちゃんとデータを取得できるものの、カバー画像情報部分は、やっぱり空です。

いろいろ調べてみると、このopenBDプロジェクトは、ちょうど最近いろいろと変更せざるを得ない状況に陥って、再出発をはかっているところのようです。

版元ドットコムとopenBDプロジェクトは“だれもが自由に使える書誌・書影”を再び提供するためホワイトリスト作成という正攻法に出た

仕方ないので、別の方法を探すしかありません。

国立国会図書館サーチのAPIで表示

調べてみると、国立国会図書館も書影を表示できるAPIを提供していることが分かりました。

国立国会図書館サーチが提供する書影API

私のWebサイトは、「個人」が運営していて、「データ利用により収益を得ない」ことがポイント。この二つの要件を満たす場合は、運用する国立国会図書館への利用申請が不要であり、その場合は権利者からの許諾を得ることも求められません。

ということで、『東京都同情塔』のISBNコード9784103555117をAPIコードに入れ込んでみます。

https://ndlsearch.ndl.go.jp/thumbnail/9784103555117.jpg

取得できました!ただ、画像サイズが猛烈に小さいです。192×285ピクセルしかありません。

試しに、『Schoolgirl』の方も取得してみましょう。

https://ndlsearch.ndl.go.jp/thumbnail/9784163915081.jpg

こちらも、194×285ピクセルなので、画像サイズが猛烈に小さいのは仕様なのかもしれません。

そして、どのような場合であっても、クレジットの明記は必須のようです。

この記事の書影は、国立国会図書館サーチの書影APIデータ(データ提供機関: 出版情報登録センター)に由来します。

みたいな感じでしょうか。

しばらくは、この手法でやってみます。

【2024年7月15日 追記】
国立国会図書館サーチのAPIは、書影が登録されていない本が多いこともあり、Google ブックスのAPIに乗り換えました。

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