読書感想文

J.D.ヴァンス『ヒルビリー・エレジー』でトランプ2期目に備える

ドナルド・トランプのアメリカ大統領復帰という可能性に向けて読んでおくべき本が、J.D.ヴァンス『ヒルビリー・エレジー アメリカの反映から取り残された白人たち』です。トランプ大統領が誕生した2016年に出版され、トランプ大統領誕生の背景にある...
読書感想文

石浦章一『王家の遺伝子』を読んで“人種”についての理解を深める

米国第3代大統領トーマス・ジェファーソンは奴隷との間に子どもをもうけていた可能性が極めて高いことがDNA解析によって分かったそうです。人種差別問題についてしっかり考えなければと思っていましたが、思わぬ本で、“人種”の定義すらまともに理解していない自分の認識不足を突きつけられました。
読書感想文

下山進『アルツハイマー征服』で学ぶ新薬開発の大変さ

アルツハイマー病治療薬の開発とアメリカFDAでの承認に向けての道のりを描いた下山進 『アルツハイマー征服』が上梓されたのが2021年1月で、FDAで承認されるかどうか関係者が息をのんで待っているというタイミングでした。発売後すぐに読んでいたので、本に登場する青森の家族性アルツハイマーの一族にすっかり感情移入してしまって、FDAの判断をドキドキしながら待っていました。
読書感想文

学習005 読書感想文で作家とつながる

読書感想文をネットの海に漂わせておいたり、講演会で質問などの形に凝縮して伝えると、様々な形で作家とつながることが少なくありません。
読書感想文

九段理江『Schoolgirl』と朝ドラ『虎に翼』で“支配”について考える

九段理江トークイベントを見聞きした結果、いかにして身体=本能を言葉=理性の支配下におくか?が、九段さんにとって極めて重要なテーマなのだろうなと感じました。
読書感想文

ウォルター・アイザックソン『イーロン・マスク』で判明した宇宙開発に情熱を注ぐ理由

ウォルター・アイザックソン『イーロン・マスク』を読んで、ここ5年ほどの疑問がやっと解消しました。【疑問】アポロ世代じゃないイーロン・マスクが、宇宙開発事業にこれほど情熱を注ぐのはなぜ?ジェフ・ベゾスがAmazon.comで稼いだ金を宇宙開発事業に投入する気持ちは、なんとなく理解できます。
読書感想文

小野寺拓也 田野大輔『検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?』を読んで娘と語り合う

比較的読みやすそうな岩波ブックレットなので、歴史修正主義に対するワクチンとして子どもたちに読ませると良さそうだと、まずは自分で読んだ次第。中高生が背伸びして読むのにちょうど良い感じです。
写真技術

学習004 昆虫のハーフマクロ撮影にチャレンジ

購入したズームレンズがハーフマクロ撮影も可能なので、近所の公園で昆虫写真にチャレンジしてみました。
読書感想文

ダン・アッカーマン『テトリス・エフェクト』という最高のゲーム業界草創期物語

ソビエト連邦でいかにしてテトリスが生まれ、いかにして鉄のカーテンを越え、いかにして任天堂が権利を勝ち取ってゲームボーイの最強コンテンツにしたかのドキュメンタリー。ゲーム業界草創期物語、任天堂法務部戦記、ソ連末期のある市民の記録、テトリスというゲームの特異性の研究書と様々な楽しみ方ができる本でした。
読書感想文

キャスリン・マコーリフ『心を操る寄生生物』で自分も操られていることを認めざるを得なくなる

トキソプラズマという単細胞生物は、最終的にネコに寄生して繁殖するのですが、トキソプラズマに寄生されたネズミは、ネコの尿の臭いに集まるという実験結果があります。宿主であるネズミごと食べられることで、ネコの体内に侵入しようという戦略です。