読んだ本の感想など

読書感想文

学習005 読書感想文で作家とつながる

読書感想文をネットの海に漂わせておいたり、講演会で質問などの形に凝縮して伝えると、様々な形で作家とつながることが少なくありません。
虎に翼

九段理江『Schoolgirl』と朝ドラ『虎に翼』で“支配”について考える

九段理江トークイベントを見聞きした結果、いかにして身体=本能を言葉=理性の支配下におくか?が、九段さんにとって極めて重要なテーマなのだろうなと感じました。
読書感想文

ウォルター・アイザックソン『イーロン・マスク』で判明した宇宙開発に情熱を注ぐ理由

ウォルター・アイザックソン『イーロン・マスク』を読んで、ここ5年ほどの疑問がやっと解消しました。【疑問】アポロ世代じゃないイーロン・マスクが、宇宙開発事業にこれほど情熱を注ぐのはなぜ?ジェフ・ベゾスがAmazon.comで稼いだ金を宇宙開発事業に投入する気持ちは、なんとなく理解できます。
読書感想文

小野寺拓也 田野大輔『検証 ナチスは「良いこと」もしたのか?』を読んで娘と語り合う

比較的読みやすそうな岩波ブックレットなので、歴史修正主義に対するワクチンとして子どもたちに読ませると良さそうだと、まずは自分で読んだ次第。中高生が背伸びして読むのにちょうど良い感じです。
読書感想文

ダン・アッカーマン『テトリス・エフェクト』という最高のゲーム業界草創期物語

ソビエト連邦でいかにしてテトリスが生まれ、いかにして鉄のカーテンを越え、いかにして任天堂が権利を勝ち取ってゲームボーイの最強コンテンツにしたかのドキュメンタリー。ゲーム業界草創期物語、任天堂法務部戦記、ソ連末期のある市民の記録、テトリスというゲームの特異性の研究書と様々な楽しみ方ができる本でした。
読書感想文

キャスリン・マコーリフ『心を操る寄生生物』で自分も操られていることを認めざるを得なくなる

トキソプラズマという単細胞生物は、最終的にネコに寄生して繁殖するのですが、トキソプラズマに寄生されたネズミは、ネコの尿の臭いに集まるという実験結果があります。宿主であるネズミごと食べられることで、ネコの体内に侵入しようという戦略です。
読書感想文

AIには書けない人間ならではの文章を書くコツを芥川賞作家の九段理江さんに聞いてきた

「AIには書けない、人間ならではの文章を書くコツ」を芥川賞作家に質問してきました。石川県立図書館で九段理江さんのトークイベント「石川県とわたし」が開催されたので、申し込んで参加してきたのです。
読書感想文

九段理江『東京都同情塔』でアナウンサーのコメントがつまらない理由について考えさせられた

「芥川賞受賞作に生成AIが使われていた。」と聞いて気になっていたものの、発表された1月は死にそうなくらい忙しくて、それどころではありませんでした。やっと落ち着いてきたところに、受賞した作家の九段理江さんは、今、私が住んでアナウンサーとして働...