いろんな本を読んで考えたことをまとめています。

渡邉雅子『論理的思考とは何か』で“論理の型”が場合によって全く異なることを学ぶ
万能なインタビューのテンプレアナウンサー用語に、「きっかけ、ご苦労、今後の抱負」というものがあります。インタビューのテンプレートで、このテンプレに沿って聞けば、とりあえずインタビューが成立するというものです。「こうした取り組みを始めたきっか...

牧野あおい『さよならミニスカート』で“性的魅力を売りにする”ことの意味を考える
握手会でファンからナイフで切りつけられ、アイドルどころか女の子であることが怖くなってスカートをはかなくなった女子高生が主人公の少女漫画『さよならミニスカート』がすごいです。「このまんがに、無関心な女子はいても、無関係な女子はいない。」という...

石田明『答え合わせ』で漫才の身体性について考える
M-1で優勝する難しさの正体M-1で優勝する難しさについて、石田明『答え合わせ』(マガジンハウス新書)を読んで、改めて整理できました。決勝に進むためには、観客席がお笑いマニアだらけの準決勝で求められる“通好み”要素に対応するのが必須だけれど...

三宅香帆『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』で自分の読書スタイルを見つめなおす
自己啓発本を読むダサさを描いた夏目漱石自己啓発本を読むのがダサいという価値観が夏目漱石の時代からあったんです。 三宅香帆『なぜ働いていると本が読めなくなるのか』(集英社新書)を読んで知りました。夏目漱石の『門』という作品で、大学を中退して公...

猪瀬直樹『昭和16年夏の敗戦』“総力戦研究所”を通して事務と戦争について考える
『虎に翼』で知った“総力戦研究所”“総力戦研究所”は『虎に翼』ではじめて知りました。岡田将生演じる判事・星航一が背負う十字架です。すっかりハマっている『虎に翼』に出てきた、猛烈に気になるキーワードなので、放ってはおけません。猪瀬直樹『昭和1...

エドウィン・アボット・アボット『フラットランド』で次元の感覚を拡張する
「最近、四次元が少しだけ見えてきた気がするんだよね。」という同級生の高校時代の言葉をよく覚えています。彼は当時、灘高よりも西で唯一数学オリンピック日本代表合宿メンバーに選ばれた男でした。宇宙の成り立ちについて自分なりに一生懸命考えていた私も...

マシュー・ハインドマン『デジタルエコノミーの罠 なぜ不平等が生まれ、メディアは衰亡するのか』で“空想のインターネット”の夢から覚める
Web戦略を語ろうとする“オールドメディア”の人間は必読テレビ・ラジオ・新聞・雑誌といったいわゆる“オールドメディア”の人間がWeb戦略を語ろうとするなら、絶対に読んでおかなければいけない本でした。マシュー・ハインドマン『デジタルエコノミー...

エドワード・スノーデン『スノーデン独白 消せない記録』でアメリカ政府の監視を実感した思い出
世界中の市民の通信を盗み見るシステムをNSA=アメリカ国家安全保障局が運用していると2013年に内部告発したエドワード・スノーデンの自伝『スノーデン独白 消せない記録』(河出書房新社)。スノーデンは告発からずっとアメリカ当局に追われていて、...

ジェームズ・C・スコット『反穀物の人類史』で勤労の美徳の幻から覚める
“労働”を過剰に美化する人や組織とは距離を置くことにしています。そして、時代は確実に“勤労の美徳の幻”から覚める方向に向かっているなと感じています。ジェームズ・C・スコット『反穀物の人類史 国家誕生のディープヒストリー』は、勤労なんてかった...

ヘンリー・ジェイ・プリスビロー『意識と感覚のない世界~実のところ、麻酔科医は何をしているのか』
「先生!しつこいです!その患者さんは間違いなく絶食しています!」と担当看護師から言われた麻酔科医は、その4歳の患者本人からの申告、「僕、シリアルバー食べちゃったよ😏」とどう向き合えば良いのか…。アメリカの麻酔科医ヘンリー・ジェイ・プリスビロ...